そうしないほうがいい人もいる

相手を許さない限り自分も救済されない。

相手を憎んでいる限りあなた自身幸せになれない。

よく聞く言葉です。

特にふわふわした自助系の本で。

 

もしそうだとしても

児童虐待の被害者は、そうしなくていいと思うよ。

そんなことしたらますます治癒から遠ざかる。

他のどんな動物もしない不自然なことをされた上に

和解しろ、相手を許せなんて。

 

虐待から被害者を救ってくれるのは

不自然で理不尽な無理のある感情よりも

「本当のこと」だってあのアリスミラーも書いていた。

 

一時期貪るように読んだ。

でもそのミラーも、実は酷い母親だったんだってね。

実の息子さん(の手記はすぐには英訳されなかった。

「ミラーの本が売れなくなるから」ことがその理由だったらしい。

 

まったく親って、大人ってなんなんだ。

もう許さなくていいし、憎んでいいよね。猛烈に怒っていい。

 

許さないこと、憎むことを自分自身に許可できたときに

やっと治癒は訪れると思うよ。