音楽 こどもの頃 原動力 

いつもこどもの頃の事を思い出す。

その頃の体験が私の一生を支える宝になった。

いつもあの頃の自分に近づく事を目標に生きている。

小学4年生で音楽が好きになり楽器が好きになった。

楽器が好きになったのは、

テレビやラジオで聴いた曲の感動を

再現したかったからだった。

厳しかった家で自分の好きな事をさせてもらえなかった私が

楽器を弾く時だけ現れる心の中の広大な世界を

なんとか強固なものにしようとしていた。

 

子供が自由を得る事が、癪に障ってしようがない母親が

その内私から音楽をも取り上げたが

身近い数年の間の内的体験が私をずっと支えてきた。

あの時の感動を得られる自分に戻ろう、あの感動があれば

他の事はもうどうでもいい、それくらい大きかった感動と

その前提にある感覚をなんとしてでも取り戻そう、

それが私の原動力だった。